雪が溶けた世界

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Rewrite ある女の子について考察

Rewrite12話を見て思ったことを少し。
以前から少し登場していたミドウ。彼は狂信的なガイア主義者(宗教的にではない)だがガイアでない、言ってしまうと変人です。それもそのはず、彼は幼い頃に戦災孤児でした。目の前で人が死んで、おそらく彼も子供の頃に人を殺しています。そんな世界に絶望し、狂ってしまい「滅び」が起こることを望んでいる彼にとっての大きな存在である女の子について、今回は書きます。

話中でミドウが魔物に生命を吸い尽くされた時に、彼の昔の姿が映ります。f:id:isl301:20160918235651j:plain
ミドウ,テンジン,テンマの他にもう一人女の子がいるのが分かると思います。これは、Terraのラストで一枚絵に映っている女の子と同じですね。
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原作をプレイされた方はきっと彼女の登場に反応されたでしょう。私もアニメ版では補強してきたか、ぐらいにしか思ってなかったのですが、観終わった後に疑問を抱きました。
アニメでは、つまり風祭高校に天王寺瑚太朗や他のオカ研メンバーが通う世界(以下、世界Aとする)では女の子は死んでいるのに、なぜTerra世界では生きているのか
ここから考察した内容を記述しますが、間違いがあればご指摘ください。


原作をふまえた前提(最後に追記しましたがTerra瑚太朗の年齢=ミドウの年齢説は恐らく違いますので流していただいて構いません)

ミドウ達が何歳なのかは不明ですが、立ち絵を見る限り若いようです。仮に、Terraつまり篝にやられて小鳥に魔物化される前の瑚太朗と同年齢として考えます(瑚太朗の年齢については他の方のブログで記載されていますので、そちらを参考にしてください)。女の子が死んだのは日本でいう小学生、よくて中学生の頃の年齢でしょう。瑚太朗がガーディアン入りするのは高校生になってからのこと。つまり、生活はTerra世界と世界Aで変わらないのです。ですから、瑚太朗が女の子が死ぬまでに彼らに影響を及ぼす機会は無いことになります。
雑な作りですが参考までに。
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①ちはや√でのミドウと瑚太朗の出会いがMoonで理論を作る際に何らかの影響を及ぼした説

ちはや√でミドウは瑚太朗の裏には俺がいる、という趣旨のことを言っていました。咲夜の運命的なもの、ではないですが瑚太朗も自分とミドウは似ていると思っていることが分かります。
Moonで瑚太朗は理論に書き加えを行いました。これによってTerra世界が拓けたわけですが、この書き加えに個別√での記憶の影響があった、とすると似たもの(Terraで篝火に誘導され瑚太朗は自分を書き換えた。その自分に似たミドウにも篝火が灯された?)として記憶したTerra世界のミドウにその効果があったのかもしれません。そして、女の子が死なない立ち回りをし、守った。これで説明出来ます。


②Moon世界にまで侵入した加島桜の影響説

世界AとMoon世界は文字通り別世界です。その場所に魔物を侵入させることが出来るマーテル会聖女の加島桜。彼女なら、Terra世界にも影響を及ぼせるのかもしれません。ですが、彼女は女の子の事などどうでもよいのでしょうから、回り回って影響した、としか説明が出来ません。しかも、Terra世界に影響を及ぼせるなんてトンデモ設定です。この説は信憑性が欠けます。


③女の子を魔物化した説

これはかなり無理矢理ですが、一応書きます。
小鳥が両親を魔物化したように、死んだ女の子を魔物化する。なるほど、不可能ではないのですが、それならわざわざTerra世界でする事もありません。世界Aでとっくに魔物化しているでしょう。Terra世界と世界Aとの違いが生まれるのは、篝をどうするかの選択肢以後です。それからの天王寺瑚太朗の何らかの行動によって影響を受けたミドウが、それまで魔物化していなかった女の子を魔物化した、ということになります。無理矢理感がすごいですねw しかし、魔物化する前に腐ってはいけないですから、安置する必要があります。これについてはなんとか説明出来そうです。アニメ版の回想を見る限りでは女の子が死んだ時にはまだ3人は力を持っていません。そうして絶望した3人がガイアに取り立てられた、あるいは自分でその力を見つけたとします。ガイアに取り立てられたのなら、頼み込んで死体が腐らないように安置したで説明出来ます。自分で力を見つけたのなら、ミドウはシールドを貼ることが出来るので、それで女の子を密閉した(二酸化ケイ素の結晶が空気を通すのなら、これは間違ってます。)ということになります。そして、瑚太朗の行動によって(海外派遣が最も説明が付く)変化があったミドウが腐らせないようにしていた彼女の死体を魔物化させた。可能性0%ではありませんね。


この3つの中で、私は①が最も有力説だと思っています。最も、アニメ版という言ってしまえば後付けのものになるので、下手をすれば矛盾する事を考慮していなかったのかもしれません。ですから、これは参考程度にご覧下さい。もし、何か納得のいく良い説があればぜひ教えていただきたいです。


追記1
Twitterを見ていると女の子=ヤスミンだと言ってる方が多いので、そのことについて少し。

④女の子=ヤスミン説
ヤスミンは、ガーディアンであるTerra瑚太朗と同僚のルイスに麻薬工場で助けられる女の子です。つまり、瑚太朗がいなければガーディアンに殺されていた可能性が高いということになります。なるほど、筋は通りますが年齢について少し考えてみました。
瑚太朗が工場に派遣されたのは21,22歳の頃だと思われます。ヤスミンの年齢は13~15歳ぐらい(Terraで小学生云々という表記がありますが、日本のそれとは違うと思われるので年齢はこの位に設定しました。)でしょうか、ミドウもそのぐらいだとします。また、小鳥は瑚太朗のガーディアン入の時(瑚太朗は16,17あたりか)に8歳ぐらいですので、工場の時は13,14歳でほとんどヤスミン達と同じということになります。世界Aでの小鳥の年齢は不明ですが、17~19あたり(オカ研メンバーは年齢と学年が合わなくても問題ない)でしょうか。だとすると、ミドウもそうなってしまいます。あの風貌で19は…絶対違うとは言い切れないですが少し違和感がありますかね。
しかし年齢を考慮しないで考えると、説明は結構付きますね。アニメの女の子は処刑されていました。処刑していたのはガーディアンでしょう。とすると、ヤスミンはあの工場で殺されずに逃げて、それから捕まったということになります。ルイスが助けたのかもしれませんが、みすみす捕まってしまったのでしょうか。あの工場からは逃げたものの、別の場所でガーディアン(ガーディアンでなくてもよい)に捕まってしまったのかもしれません。いずれにしろ、彼女は殺されてしまった。
元々、Rewriteは年齢問題についてはガバガバなので、そうと言われれば問題は無くなりますが一応書いておきました。

追記2
アニメ2期も始まったことですし、読み返していたのですが説④の小鳥の年齢について書きたいことがあったので少し。
瑚太朗ガーディアン入りの時の小鳥がおよそ8歳と書いていますが、およそ8歳だったのは初登場時でした。ガーディアン入りの時は10歳ぐらいでしょうか。瑚太朗16~17 小鳥10~11
篝によって殺されるのもこの頃でしょう。世界Aでの小鳥が17~19だとし、女の子含むミドウ達が当時13~14歳だとすると、世界Aでのミドウ達は20~21歳。辻褄が合います。
この記事は前提がまちがっていました。参考程度に読んでいただくのがよろしいかと。